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平成最後の始末の料理。来たる年の準備。


 「麩のラスク」

 

 年末。お麩の製造販売をされている会社で撮影がありました。
 原料は小麦粉とグルテン。以上。なのですが、小麦の産地によってふくらみが異なったり、もちろん味も違ったり、想像以上に手作業だったりとなかなか奥が深いものでした。

 お菓子の材料としても注目で、そもそもの保水力を活用して、焼き菓子に加えるとふっくらモチモチ、しっとりとした食感が長期に保てて、面白そう!
 撮影後に焼き立てを山ほど分けて頂いたので、ストーブの焼き網の上でしっかり乾燥させ、とりあえずラスクを作ってみました。
 フライパンでバターと砂糖とメイプルシロップをウィスキーの残りでカラメルにして、牛乳を加え、麩を染み込ませてオーブンで焼いたもの。もう一つは抹茶を加えて焼いたものの2種。
 友達にあげるのにラッピングして出来上がりを庭で撮影してたら、鳥が遠巻きでキーキー鳴いていました。


 そりゃ、食べたかろうね。パンのラスクより軽やかで美味しいよ。


「猪肉のワイン煮」

 

 友達の勤め先の上司が猟師さんだから時々鹿肉や猪肉を頂くそうで、そのおすそわけに猪の塊を貰いました。
 撮影で残った大量の赤ワインとウィスキー、梅酒と共に、煮込み野菜やスパイスと一緒に一晩漬け込み、肉に小麦粉をまぶして焼いて、あとはストーブの上でデミグラスソースとトマト缶等を加えて2日ほどゆっくり煮込みました。

 水分の全ては酒類なので、肉はほろほろとどこまでも柔らかく、最高に美味しい。。。
 

 来年は年女なので、これじゃ共喰いですね。笑。せめて年内に終えておいて良かった。。。



 
 


「柚子カステラ」

 

 前に作っておいた柚子ジャムを添加する蜂蜜がわりにしてカステラに。

 焼き上がりにウィスキーをふりかけ、ザラメをまぶし、バーナーで炙って焦げ目を効かせると、しっとり、ねっとり、シャリシャリとした異なる食感が加わり、食べ進めるとだんだんぬぼーっとしそうなカステラに変化がつきました。

 

 伊達巻きや卵焼きの代わりに、おせちに加えても良いかもしれないな。。。


「梨のワイン漬けとナッツのブラウニー」

 

 前にワイン漬けした梨がそのまま瓶詰め状態だったので、これらをたっぷりチョコレート生地に混ぜ込み焼きました。

 アメリカのドラマで、チョコ中毒の女子が、自ら焼いたブラウニーをつまんでは冷蔵庫へ、つまんでは冷蔵庫へ。。。と言うシーンがありましたが、冷蔵保存していても梨の赤ワインコンポートが威力を発揮して、バサバサになりません。

 見た目はイマイチなのでおもたせにするのはやめに。。。


「しめ縄飾りのワークショップに参加して」

 

 京都の古材文化の会さん主催によるワークショップに参加して、京北町の方々のご指導の元、しめ縄づくりを初体験しました。

 基本の「ゴボウ」型を作りには3人がかりで、想像以上の腕力が必要だった事。知らない人とも仲良くなれて、みんなで汗かいて藁まみれになって、ワイワイ言いながらとてもとても、楽しかったです。

 ゴボウ型とリース型の2種、それから、余った藁と飾り用にお持ち下さった採れたての京北の「ヒカゲノカズラ」を持ち帰って、家で水引の飾り物をアレンジに加えて完成。なんと愛着がわくことよ。。。
 

 改めてヒカゲノカズラを検索してみたら、掛蓬莱というお正月飾りにて、ちょうどスワッグのように束ねて垂らす様式があるんですね。知らなかった。。。
 見た目としては、実に今風でもあるこのヒカゲノカズラの掛蓬莱。

 残ったものを水引で束ねて、玄関に飾ろうと思っています。
 

 

 


 と、言う訳で、年賀状は完成郵送済み。大掃除はまだいくつか残り。あとは大トリのお節作りが迫って、これでも一応、冷蔵庫内の整理も兼ねての、始末作業進行中の年の瀬です。


谷口菜穂子写真事務所
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