国道脇の魅力。大阪。富田林。

 

 仕事で大阪は富田林まで来たので、せっかくだから帰り道に駅周辺の「寺内町」エリアを訪れてみました。
 京都の興正寺の16世・証秀上人が、当時の河内守護からどの村にも属さない荒地を銭百貫文で買い受け、周辺の庄屋株や信者の力を集めて興正寺別院の建設 と、お寺を中心とした町づくりを行ったのが始まりとされる寺内町。町の4カ所に門を置き、自治自衛を行ったとされ、俯瞰地図で見ると碁盤の目に見える通り も、町筋の道と道の「あてまげ」(半間ほど道をずらして見通しを妨げる)によって、まるで迷路のような、江戸時代にでもタイムスリップしたかのような心地 になりました。
 家々に見られる意匠も格好がとても良く、そこかしこで聞こえる左官屋さんや、大工さんが奏でる修復工事の柔らかい音。みるみる消えて行く一方のこうした 景観では無く、増えている、というか時を超え、ゆるやかに温存させてゆく景観。観光地であるのは勿論、今も生きた生活の場として調和がとれていて、町の人 達の志とか、誇りとか、そういったものを感じました。
 いいとこですね、富田林。今度は青空の日に。白壁に立派な屋根瓦が似合うだろうな。是非、皆さんも訪ねてみてください。