ちょっとマニアなお話

24日から開催している写真展。
京都展から更に作品を追加してお届けしている中から、ちょっと写真小話を。
こちら展示の一部である壁面のモノクロ写真ですが、先にも触れている通り、撮影自体をアナログカメラ、つまりフィルム撮影を行っていますが、プリントに関してもインクジェットでは無く、「プリンター」と呼ばれる職人さんによって、印画紙で手焼きにてプリントしてもらっています。
奥のラダーに釣っている写真群は、恐らく現行で販売しているモノクロ印画紙の最大である全紙サイズで、元は谷口が手焼きしたプリントを色見本に、職人さんによって焼いて頂きました。
中央2枚組のフレームのものは六つ切りサイズで、谷口本人が手焼きしたものです。
そして手前の一番大きなサイズのもので、今回のDMで使用した写真は、かつてはロール仕様で幅の限界はあったものの、長さに関しては自由にカットする事が出来たモノクロ印画紙というのが存在したのですが、残念ながら今はもう、メーカー側で発売を中止している為、残る選択肢であるカラー用印画紙の最大サイズでモノクロプリントとして、職人さんに手焼きするようお願いしたものです。
(注/追記。今回お願いした現像所で使用されている、富士フィルムラインナップでの印画紙現行販売の枠による。イルフォード社、及びオリエンタル社ではロール紙及び全紙の次の大全紙までは現行販売はある模様。それにしても、全盛期からは随分、ラインナップが精査されました。。。)
デジタルカメラの繁栄と共に、残念ながら衰退の一途を辿るアナログ表現と、それを支える周辺環境ですが、こうした写真表現の中にも、それらを垣間みれる事が出来るという訳です。

いずれにせよ、デジタルからインクジェットでのプリントとは実際には大きく異なるアナログのプリントディティール。今やデジタルデータをモノクロ変換し、簡単にそれらしく仕上がってしまうモノクロ表現ですが、機械か人か、その差は何処にあるという事で、フィルムから印画紙に写される奥深い世界観を是非とも、実際に見て、体感して頂けたら。。。

4月2日まで開催のdas Zenturumu展。皆様のお越しを心よりお待ちしております!