タイミングずらし

 子供の頃に周囲の目上の人から音楽の影響を受けたことが無く、少年時代にバンド活動するなどの道筋も通ってこなかったおツレ。ゆえに音楽用語がまったくの自己アレンジで、「裏打ち(バックビート)」の事を「タイミングずらし」と心の中で造語してずっとそう、思い込んでいたそうだ。

 さて。買った頃には固く蕾のまま、ついに仕事撮影時のモデル、小道具として役目の果たせなかった芍薬が、忘れた頃に玄関先でようやく咲いた。そして出張から帰って今しがた、どうやら見頃は越えてしまっていた。

 タイミング。好機。絶好の機会。そういうのを完全に逃してしまって、勝手きまま、自由に咲く。いやいや。チャンスを逃すな、波に乗れ。そう言われても、ズレてしまう。「まあ、それも良いじゃないのよ」と芍薬は言う。だいたいおおよそ生きていけるだけ働いて、時々人に喜んでもらえれば。

 タイミングずらしのフリーランサー。かくあるべしと思いながら。今日の帰り道は完全に、連休渋滞に巻き込まれました(苦笑)。