カテゴリ:日々のこと



石川探訪 · 21日 2月 2025
 我生業である広告写真が属する広告業を端的に言えば、企業や団体の優れた商品や取り組みについて、その良さを如何にして世間に知って貰えるか、戦略を練り、見つめ、伝えるという仕事です。...
旅ネタ · 03日 2月 2025
 広島出張からの帰り道。  小学校の修学旅行と高校の研修旅行以来となる、原爆ドームを訪れてみた。昔見た時よりも小さく感じたのは、その後街の都市化がずっと進んだからかもしれない。...
滋賀探訪 · 28日 1月 2025
 滋賀県立美術館へ行ってきた。ロバート・メープルソープの写真展以来というのでいつの事だったか今更調べたら1993年(!)。当時、メープルソープは没後と言え国内では一般人がそこまで知らない存在だったのかもしれない。美術館のアーカイブにあるように、観覧者数は僅か25,000人程。だがおかげで当時、静かな空間の中で散々にその世界観と、オリジナルプリントの展示が観覧出来た。今でもその時の記憶は鮮明だ。まだ、私が写真業界に片足を付けながらカメラマンになるなんて、思っても無かった時期だったけど、背中を押された一つのきっかけであったのには違いない。何故なら、その後ほどなくして写真を撮るようになったから。  さて。そんな32年ぶりの今回。何よりタイトルの「BUTSUDORI」のインパクトにやられた。  「ブツドリ」とは我々広告写真業界で「物撮り」つまり静物(商品)撮影を指す。なんてニッチなタイトルをつけるんだ。。。痺れた。  展示内容はつまりは静物写真の歴史的コレクションで、日本人写真家たちによる、写真術創世記からピクトリアリズム時代のもの、文化財記録、広告写真、現代アートまでアーカイブされていた。普段、展覧会のキャプションはあまり読まずに展示作品を見る方だが、今回ほどキャプションをしっかり読んだものは無い。それだけ、時代背景や作者(日本人の写真家となると花鳥風月か人物写真系がどうしても前にきがちなので)の来歴も興味深かった。  その中には、頭をドカンとやられるような、まだ昨今のようなライト機材が無い時代に見事なライティングと構図力による仏像写真があったり、和花写真があったりと、単なる記録性から超越した創世記の写真表現に良い意味で打ちのめされた。モノに問い掛け、ひたむきな作者の様がいずれの写真にも宿っていた。  また、日本における文化財記録の歴史は、明治時代初期の廃仏毀釈によって多くの貴重なものが破壊され消滅する危機に瀕した状況を憂いだ明治政府が、当時いよいよ写真術がその記録を行うのに最適なツールとして見出され、政府主導のもとで始められたのがきっかけであるというのも知った。  展示の最後の最後のスペースには、簡易撮影ブースが設けられていて、自由にそこにある様々な日用品などのオブジェを使って撮影体験出来る、という無人ワークショップコーナーも素敵だった。子供さんもきっと絶対楽しいはず。  いやあ。。。しかしいよいよ、デジタルでしかあり得なくなった昨今の写真界において、フィルム及び銀塩写真自体が、これほどまでに実際にオリジナルを見ないことには印刷媒体や、あるいはネット上において、そのテクスチャーも含めて写真の力が伝わらない領域になったのかと、改めて驚く。  それだけ、実物を見ることの凄みを、今回改めて感じた次第でした。  ブツドリというものに触手の湧かない人に、どれだけ響くか分からないニッチな内容ですが、物言わぬ写真(被写体)に魂の宿るこの展覧会、是非どうぞオススメです。  そして滋賀県立美術館のこの、開館40周年の記念にしてめちゃくちゃ尖ったコンセプトには、心からのエールを贈りたいです。本当に、素晴らしかった。何やってるの私、頑張らなきゃなあと思わせてもらいました。 ↓リンク先はこちら https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/6277/
旅ネタ · 19日 1月 2025
   2024年は色々、心も体もいっぱいいっぱいで、お散歩写真に何処かぶらぶらとする機会が全く無かった。...
時事ネタあるいは日記 · 01日 1月 2025
新たな年を迎えました。 これから進む時間が皆様にとって、幸せに満ちた、新たな思い出の積み重ねとなりますように。 今年のおせちは久しぶりに、以前随分痛んで割れたのを治して頂いて後、暫く仕舞ってたお重に詰めてみました。 物心ついた頃から少なからず確実に家にあったお重です。...
時事ネタあるいは日記 · 25日 12月 2024
いかんせん家のオーブンが泣くほど小さ過ぎて、 ちょっとしか焼けないのが残念なシュトーレン。 そしてこの時期にならんとやる気が湧かないシュトーレン作り。 実験に実験を重ね、ほんの極々近しい手渡し出来る人に押し付けで批評を乞い、 ブラッシュアップをノロノロと苦節数年?の時を経て、今回いい線までいったんじゃ無いか?!...
時事ネタあるいは日記 · 23日 12月 2024
今年中のプランのうち、外向けの取り組みがようやく全て完了しました。 そして今年はやたらに企画書や、レポートや、資料作りに取り組むことも多かったんですが、 これもおおよそ完了して、あとは内向きの雑務を残すのみです。 2024年は公私共々に色々あって、 どれを取っても言い訳に寝転ぶ選択も出来たかなと振り返ります。...
滋賀探訪 · 17日 12月 2024
滋賀県大津市。寿長生の郷(すないのさと)。 琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川のほとりに位置し、六万三千坪の丘陵地に広がる和菓子メーカー「叶匠壽庵」のお菓子が生まれる場所にして、菓子に用いる素材を育てる農の場でもあり、元は集落が消滅し、荒廃した山野をまた再び里山へと再生し続ける取り組みを重ねる場でもある。...
京都ネタ · 15日 12月 2024
昨日はこの時期恒例、京都古材文化の会さん主催のしめ縄作りワークショップに参加してきました。 今回、個人的には新たな試みというかをふたつ。 ひとつはいつもご用意下さる京都は京北町産の穂無しの藁に、石川のお家で暮らしておられるご家族が育てられた穂つきの藁を加えてしめ縄にしてみたこと。そして高校からの友達二人を誘ってみたことです。...
石川探訪 · 09日 12月 2024
 2024年11月8日。夜に石川県珠洲へ。今年春から受講している金沢大学・能登里山里海マイスタープログラムでの、翌日のゼミ企画イベントのために前泊。...

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