· 

真夏の雨

 

日常で気づかぬ間に累積していく、なんとなくのモヤモヤや不安、社会と対峙する中での気疲れ。

ひとつひとつはそうでもない重さが、いつしか塊にならないよう。そもそもの主原因はなあに?と問われても、

本人すらその糸口が見当たらなくなる前に。

猫を散々撫でてみたり。美味しいものを食べてみたり。どこか気分転換に出掛けてみたり。

 

我が生業は、本当に自分の性分に合ってるな、ありがたいなと、身に染みて思う。

何と言って、結果が早い。そして1枚の結果に対して瞬時に合意形成もとれて、尚且つ人に喜んでもらえるから。

ただ、振り返ればここに至るまで、今では笑い話のような面倒の数々も、乗り越えても来たんだよな。

 

屋内で撮影してる間に、とんでもない真夏の晴天と、土砂降りの夕立と場面転換あり。

雨が止んで、里山を散策してみると、小さくも逞しい夏の花たちに出会いました。

枯れない、溺れない。

その秘訣を問いかけてみる。

 

あ。またゴロゴロと空が言い出した。

 

谷口菜穂子写真事務所
Copyright© Nahoko Taniguchi All Rights Reserved.

 


商用、私用に関わらず、サイト上の全ての写真やテキストにおける無断での転用は固くお断りいたします。

Regardless of commercial or private use, we will refuse diversion without permission in all photos and texts on the site.