流行りものあと京都

 

 怒涛のアウトプット月間も終わったので、あれこれ見るべくインプット週間をば。

 

 花見小路にあるライカギャラリー京都で3月5日まで開催中の「ソール・ライター」写真展へ。

 80年代に商業写真の世界から身を引く以前、活躍の最中にプライベートで撮影していたモノクロヌードが静かに並んでいた。

 ちょっと震えるほど敷居の高い空間を後にし、明らかに行き交う人の減った花見小路から石塀小路、二年坂、三年坂に八坂の塔と歩く。

 

 もう随分何年も、取材仕事か、いわゆる今流行りのワード「不要不急」で無い限りは立ち寄らなくなってたエリア。

 小学校の、多分五年か六年生かの頃、遠足でこの辺りを歩いた時、担任の先生が「なあ谷口。大人になったらこういう所にデートに来るんやぞ」と、ふと言ったのを思い出す。白髪混じりの、お世辞にもそんな、見てくれの良い先生では無かったけど、こんな素敵な散歩道をデートに選ぶんか、粋な事言うなあ先生!と、生意気にも、なんだか見直したものだった。

 

 その後はデートどころか、そこそこ大人になる頃には、まだ、夕方の土産屋が閉まる頃には空気感が味わえた、まだ、冬の時期は人も少なかった。。。という時を経て、いつしか地元に居ながら最も縁遠い一大観光地になっていたが、ここにきて多分、あの頃先生に連れられた石畳の散歩道風情と同じくらいの人波。約35年ぶりか。

 

 あの、素敵な佇まいだった元小学校校舎もホテルに生まれ変わってオープン間近。記憶の限りのお店もかなり刷新されて、見知らぬ観光客相手のお店が立ち並ぶ。つまり、ハコは揃うだけ揃ってる。

 

 喜ぶべきか。憂うべきか。なんとも言えない気持ちがした。