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食いしん坊の、京都→近江高島王道ルート!

京都から滋賀県は琵琶湖の湖西側、高島エリアまで。
久々の息抜きに、日帰りドライブの王道ルートを巡ってみました。


 王道その1

 

 お腹を空かせたままに朝の9時前に自宅を出て、まずは京都は山科、1号線沿い、京都東インター手前の創業地に昨年出来たマールブランシュの「ロマンの森」へ。モーニング使い。

 ここ限定の「モンブランバタークロワッサン」がとにかく好き。栗のクリームにバターにクロワッサン。いけないものにいけないものが詰まってる。大勢ファンが居るようだから夕方なんかに行っても大抵売り切れている。だったら朝イチだ。と、思って開店早々に着いたらあっという間に列を成していた。

 生ケーキに焼き菓子と、お馴染みのお菓子や限定品も色々あるが、その他オススメは、パイ生地やクッキー生地の端っこが簡易パッケージされてるシェフのまかないおやつ「カシュカシュ」も最高に美味しい。そしてこれも、夕方なんかに行くと大抵売り切れてたりする。

 大阪在住のシェフの友達曰く、「京都の有名所の洋菓子屋だったらマールブランシュは美味しいと思う」って言う理由に、バターやクリームなどの材料の質の良さを挙げていた。私もそう思う。低カロリーなんて、洋菓子に求めるなんて、野暮だ。

 

マールブランシュロマンの森↓

http://www.malebranche.co.jp/roman-no-mori/
 


王道その2

 

 国道1号線から161号線へと入り、湖西道路で北上する事約1時間。

 近江高島駅エリアの街道沿いにある1751年創業の酒蔵「萩の露」へと向かう。滋賀県の酒蔵って、本当に素晴らしいお酒を造る所がいくつもあるけど、隣近所の関西人でもそれを知らない人がまだまだ多いのは残念だ。一方で全国にファンも多いので、通を気取るのも今の内かもしれない。
 加えて、私は日本酒も勿論好きだがその延長で酒粕も大好きで、あちこちで出会ったものをあれこれと試しているが、その中でもこちらの蔵元の酒粕は、粕汁にすると最もバランスの良い味を一発で出してくれる。要は酒が美味しいので、酒粕も美味しい訳だ。
 毎年のこの時期には月一ほどで酒粕の詰め放題が出来る人気のイベントも行われるが、今季はコロナのせいもあってイベントは中止。が、おかげでなんと、袋いっぱい、5キロも詰まった酒粕が破格の500円で売られていた(数量期間限定で、恐らくもう終了)。最高か!
 どう消費するかは後で考えるとして、喜んで購入。超辛口のお酒と共に。

 

萩の露・福井弥平商店↓
https://www.haginotsuyu.co.jp


王道その3

 

 161号線を更に北上し、座禅草の群生地へ。
 イメージしてた山間部ではなく、長閑な住宅地の脇の湿地帯、竹藪に囲まれてひっそりとある群生地。
 遠くから車で訪れる人多々であるにもかかわらず、お客目当ての出店も何も無い。本当に、座禅草の群生を、ただ見るだけ。それが良い。
 しかし座禅草って、個体一つ一つ、結構イメージしてるよりずっと大きい。

座禅草群生地↓
https://takashima-kanko.jp/spot/2018/06/post_160.html


王道その4

 

 ここまでで良い感じにお昼前となり、161号線から303号線に入り、農道に入ってちょっと行った所、函館山の麓にある蕎麦屋「鴫野」に向かう。 
 毎年の12月10日から3月10日までしか営業していない、地元で採れた蕎麦の実を使ったお蕎麦屋さんで、今回初めて来ることが出来た。

 席数も結構あるお店だが大変人気。そしてコロナ対応も完璧。まず受付でメニュー表とポケベルみたいなのを渡され、まず、ここまで訪れる人はみんな車なので、各自の車で呼ばれるまで待つ。待ってる間に注文するのを決めておく。なんせ、列で並ばないのが良い。暖かい車の中で、ふんわり待ってれば良い。

 そしてたいして待った感じでも無く店内へ。
 私の何倍も蕎麦が好きなオツレは、「今まで色んなとこの蕎麦を食べてきたけど、ここのが一番出汁が好みかも」と言った。うん。カツオがガツンと効いた、悔しいくらいに美味しい出汁だ。勿論蕎麦も美味しい。けど、冬じゃなければざるでも食べてみたい。

函館そば鴫野↓
http://hakodatesoba-shigino.jp/index.html


王道その5

 

 303号線に戻り、今度は小浜方面に走って、鯖街道の分岐を高島の朽木方面へ。
 「朽木温泉てんくう」で一風呂浴びて、集落内にある「宝牧場」にて、今日の仕上げのソフトクリームをば。
 確か昔は、乳牛だけだったような気がするけど、段々と行くたび施設が大きくなって、食用牛「近江牛」も育てられている。よって肉の直売所もある。そしてパンやケーキなどのアイテムも増えた。
 ここではほんのすぐ先の牛舎の乳牛たちを眺めながら、香しい牛舎の香りと共に、ソフトクリームが頂ける。さっぱりと濃厚のバランスが絶妙。牛は横面から見るとほんとに大きい。そして目が優しい。

 山間部にありながら、川沿いに見渡す平地が美しく、そして開放感もある朽木が好きだ。日曜朝市に、オートキャンプに、温泉にと、ちょっとした日常の息詰まりを感じた時、訪れるとなんだかふっと、楽になれる。
 ここから山道を通って、京都の大原を通って、好きなものばっかり愛でて帰路に着く。

 

 たいした贅沢では無いけど、かなり満たされる。これぞ私の王道。

 

 



朽木温泉てんくう↓

https://gp-kutsuki.com/spa
宝牧場↓
https://cowcowfarm.com

 


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