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2024年のシュトーレンは能登づくし

 

いかんせん家のオーブンが泣くほど小さ過ぎて、

ちょっとしか焼けないのが残念なシュトーレン。

そしてこの時期にならんとやる気が湧かないシュトーレン作り。

実験に実験を重ね、ほんの極々近しい手渡し出来る人に押し付けで批評を乞い、

ブラッシュアップをノロノロと苦節数年?の時を経て、今回いい線までいったんじゃ無いか?!

チョコレートとほうじ茶バージョンの2種類仕上げてみました。

目指してるのは限りなく石川の季節素材1年分が丸ごと収まる冬のお菓子。

食感としては表面ざっくりで中は超しっとり系のシュトーレンです。

 

と言うことで2024年版はとことん、最終目標の石川県産の素材尽くしでやってみました。

出来た後にネットで調べると、どうやら小麦粉も石川で作ってる所があるようなので、

そうくるともうあとは、物理的に不可能なのはチョコレートと砂糖くらい。

(バターは。。。言うても酪農はあるから牛乳から作るか。そこまでやったら変態か。)

生地の真ん中に横たえるマジパンは、正規ではアーモンドプードルなんですが、

アーモンドの国産は無いやろと言うので、珠洲のきな粉を使って

「すはま」の要領でマジパンに置き換えてみました。

そして1年間コツコツ、石川で買い求めた果物をセミドライしてブランデーに漬け込みました。

残すレモンは家の庭で出来た子たちです。

この木もいずれ移住したら向こうで育てるから、

そうなるともう国産牛みたく、石川県産て言うて良いですよね。

 

いつかもうちょっと量産出来る設備を持つのを夢見て。

被災された中、これほどまで素晴らしい食材があって、

例えばシュトーレンの材料だってこれほど揃えられる石川県。

食を通して繋がったり、伝えられるような、

そんな動き方をいつかしていきたいなと思っています。

 

◉石川能登の食材リスト

数馬酒造「加賀棒茶リキュール」

櫻田酒造「珈琲酒」

珠洲狼煙産「大浜大豆きな粉」

宝達志水町産の果物(無花果、葡萄、林檎、すもも、柿)

油谷製茶「加賀棒ほうじ茶」

新海塩産業「のと珠洲塩 一番釜」

 

◉石川加賀の食材リスト

かほく市産くるみ

飴の俵屋「じろあめ」

 

谷口菜穂子写真事務所
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