今年も色んな食材バトンが集まってきました。
年末の駆け足の中、総ざらえで冷蔵庫のお掃除がてら、ありがとうの思い出と一緒に振り返りつつ。
2025年もあと僅かですが、頂いたもの。また少しばかりですが循環させて、誰かが喜んでくれたら良いな。
「能登町の柚子で柚子ジャム」
昨年の11月から今の所7回開催した、地震被害を受けたアート作品の欠片をレジンで封じ込めるワークショップ。そのチーム仲間から石川県能登町の柚子をイベントの際にもらって、この冬、思い出と共に長く楽しもうと柚子ジャムにしてみた。あったかい白湯をかけて、柚子茶にするのも美味しいね。
「宝達志水町の完熟柿が隠し味のキーマカレー」
石川のお家のお隣さん作→仮暮らしされてるご家族からお裾分けの柿を追熟させて、キーマカレーの隠し味に。要するにチャツネの代わりだが、スパイスやトマトやドライレーズンの酸味を丸く、コックリなのにさっぱりとまとめてくれるのには、完熟柿こそ最高だと言うのが個人的結論。ので、柿が熟れに熟れたらジップロックで冷凍貯金している。
「奈良産御所芋のおすまし」
奈良に移住した高校の友達から、近所の農家のおばあちゃんからと言う御所芋をお裾分けに貰った。友達の息子はこの芋を使ってお菓子作りの研究にハマっているらしい。私はとにかく大和芋が大好きで、これから、あれして食べたい、これして食べたいとあれこれ妄想している。ひとまずは一番好きな、摺り下ろしをすり鉢で練って団子状を落としたおすましを。なめこやとろろ昆布でねばねば合戦、刻んだ柚子と三つ葉と鰹節で味を締めて。
「石川づくし。今年のシュトーレンは和トーレン」
去年自分の中では極まった、石川県産づくしのシュトーレンに、芯のマジパン(代替えに前年はきな粉ですはま風)を今回は餡子に変えてみた。小豆は能登大納言から更に極まる産地「珠洲大納言」。今年の初め頃に向こうに行った際に買って初めて使ってみるが、なんと粒の大きなこと!そして大納言の名の通り皮がなかなか弾けず、さりとてふんわり中身は柔らか(ダントツ粒あん派)。あれだけ震災で大変な中を、こうして生産者の方々が絶やさず頑張っておられるんだというのを噛み締める。そしてドライフルーツは前年に引き続き、石川の産直で旬の果物たちを買ってはドライにしたもの。生地の隠し味には珠洲の揚浜塩田の塩と、京都の山椒の実をほんの少し効かせてみる。
餡子を芯にしたシュトーレンに溶かしバターと粉糖たっぷりかけて、要するに揚げあんぱんを想像してもらえたら(違うか)。あんまり日持ちはしないだろうけど、少々寝かせて一気に食べてしまう人にはアリ系。
今回ベイキングパウダー不使用でやってみたが、もう少しだけ精度上げて、お正月明けにでも再チャレンジしよう。
「珠洲大納言小豆であんバタートースト」
小豆の半分は善哉に。後の半分は餡子にして。
今年の個人的家電ナンバーワンは、誕生日に買ってもらったホームベーカリーで、なんだか。。。長いこと買うか買わまいか迷ってる内に劇的に進化したのか、材料投入するだけなのに、めちゃくちゃ美味しく焼き上がる。そして友達がくれた良質な米粉やはったい粉を粉類の何割か混ぜている。もう、これが手に入って以降は食パンを買わなくなった。トースターで焼かずに出来立てホカホカふわふわをそのまま食べるのが好き派、には最高の食パンライフ。
週末。タイマーをセットしておくと寝室から一階に降りる度、グラデーションで入ってくる香ばしい匂いがたまらなく幸福。で、私と違い少食なおツレは大体一枚しか食べないので、4枚切りにしたら毎月曜日に1枚残っている算段。これに餡子を乗っけて、バターを乗っけて。背徳感。
「羅臼昆布出汁の湯豆腐」
長年昆布漁と共にドキュメンタリー写真を撮影してた古い友達から立派な昆布が届いた。毎年北海道の知床から送ってくるらしく、その際はトイレットペーパー状に巻いて届くそうだが、わざわざ友達はそれをのしてくれたらしい。完全に売り物やんか。
一先ず、京都の美味しい豆腐を買ってきて、贅沢に鍋底いっぱい1枚で敷いて湯豆腐に。その後、鰤しゃぶをちょっと、次に豚しゃぶをちょっと、やってみた。まるで鍋のフルコース。出し殻の昆布はハサミで四角に刻んで冷凍貯金して、いっぱい溜まったらストーブでじっくり佃煮にしよう。
「石川産リンゴのコンフィとドライフルーツ洋酒漬けのパウンドケーキ」
おツレの実家から、リンゴ好きの息子へと届く恒例の立派なリンゴたち。
今年のは追熟しなくてもう今食べ頃!というリンゴで、食べ切るまでにボケそうなのでいくつかをコンフィにした。それを更に、(ここ毎年シュトーレンをお裾分けしてた)高齢で歯が悪くなったお友達に食べてもらえるよう、ドライフルーツの洋酒漬けをよく刻んで、コンフィと一緒に生地に混ぜて焼いてみた。焼き上がりのアツアツに梅酒を振りかけて完成。
