· 

夏の終わりを確かめに。

毎年の8月27日、大日盆の日に行われる「修学院題目踊・紅葉音頭」。
修学院離宮側の鷺森神社・御旅所の広場にて、櫓が立てられた周りを、浴衣に姉さんかぶりをした保存会の女性たちが踊ります。
江戸時代の大凶作の死者を弔ったのが始まりとされ、「南無妙法蓮華経」の節回しと太鼓で踊る題目踊り。加えて周辺の紅葉名所にちなみ、豊作を祈る紅葉音頭は修学院離宮を中心とした事から別名「御所音頭」とも言われています。
京都市指定登録文化財・無形民俗文化財に指定されているこの踊り。小さな子供や小学生らもたくさん踊りの輪に加わっていて、地域のお年寄りから受け継がれ、これからも大切に伝統が守られるのだろうな・・・と思うとなんとも嬉しい光景。
なんだか、いつの時代かふとわからなくなるような、不思議で、愛おしい夏の終わりを感じる事が出来ました。

谷口菜穂子写真事務所
Copyright© Nahoko Taniguchi All Rights Reserved.

 


商用、私用に関わらず、サイト上の全ての写真やテキストにおける無断での転用は固くお断りいたします。

Regardless of commercial or private use, we will refuse diversion without permission in all photos and texts on the site.