昨晩、受領の里(和歌山県で世界農業遺産に認定されている梅の里)の梅農家さんから、毎年恒例の大粒の梅が届きました。
今年は雹の被害も逃れたと言え、全国的に不作と言われる梅ですが、気候変動や就農人口の減少など、課題山積の世の中にあって、「毎年恒例」って実は、それだけで稀有な事なのかもしれません。
一晩だけ箱を開けて香りを堪能し、今朝作業しました。自然界の芳しい香りを再現した香水は数多ありますが、梅の香りほど一番好きなものは無いです。この香りが再現されたなら、どんなに幸せな心地になれるかな。
粗塩は瀬戸内の海塩に能登のにがりを加えたものを。いつか奥能登の揚浜塩田の塩が合わせられたら、超一級品のセレブ梅干しになるに違いないですが、まだその勇気はありません(苦笑)。
殺菌の為の霧吹きには、琉球泡盛の古酒を使っています。
毎年出来た梅干しは、大半が友達らに渡ります。一番遠くは、ニューヨークで暮らす友達の子供に持たせる学校給食代わりのおにぎりになり(向こうはフリーで給食があるらしいですが、アメリカ的過ぎる献立なので、友達はそれらを我が子に食べさせるのに抵抗があるらしい)、クラスメートの間でも「あのサワーなやつ!」と、酸っぱい顔しながら大好評らしいです。
また、白干しで上がった梅酢は、病気と闘う友達が健康飲料としてお湯割にして飲んでいます。
色んなことが刷新されてめまぐるしい社会生活。毎年似たような時期に同じ事が出来るって、ささやかですが幸せな事だと思います。届けて下さる農家さんもそう、梅干しにする私もそう、その先に届ける友達らもそう。
変わらないって、本当はとても、ありがたいことですね。
