今年も幾度と風水害や地震等、自然災害に見舞われた1年でした。
西日本でも尊い命が奪われるほどの大きな災害が各地であり、
身近な関西でも自然の脅威に晒され、
あちらも痛み、こちらも痛み、
傷はまだまだ癒されてはいません。
「今年は台風もあったし異常気象だったし、紅葉があまり綺麗じゃないね」。
訪れる先々の名所にてそんな声をよく耳にします。
台風でなぎ倒された木々も多く、時にライフラインを切断され、
交通インフラを遮断され、
住まう多くの人々の日常を困窮させました。
何十年、何百年と樹齢を誇った木々。
倒され、へし折られ、ぽっかり空を広げました。
それでもやっぱりまたこの季節には、
残った木々、枝、葉っぱでめいっぱい、
私たちを癒し、楽しませてくれます。
そんな姿と過ぎ去った昨日、数日前、数ヶ月前の事を振り返り、
「ありがとう」の言葉を思い出したいです。
頑張って生きている姿に、
今年は出来るだけ無理矢理でも自分の時間の許す限り、
写真に残したいと思いました。
また冬の間はよく養生して、
来年の春、
太陽に向かってみなさん無事に芽吹きますように。
「さようなら、ありがとう」
「こんにちは、ありがとう」
東福寺(京都市東山区)
渉成園(京都市下京区)
三井寺(滋賀県大津市)
石山寺(滋賀県大津市)
追伸ー2015年初春、突然の病で他界された和菓子メーカー叶匠壽庵の会長・芝田清邦さんが最晩年にふいと作られたグラフィック絵本「アリガトウ」。野山、小さな虫たちにもアリガトウが淡々と。時折我に返れらせていただける名著です。